体温があがると皮膚の裏側にある汗腺を通って、皮膚表面に汗が出てきます。これが発汗です。汗は蒸発するとき、熱を身体から奪って体温を下げます。汗腺は、全身に200万個以上もある冷却器とも言えるでしょう。

ところで汗には、さらさらした汗とべたべたした汗があることにお気づきでしょうか? これは、汗に含まれる成分の違いによります。
汗腺から出る汗は塩化ナトリウムやカリウムなどのミネラル分、尿酸、アンモニア、アミノ酸、クレアチン、尿素などを含み、さらっとしているのが特徴です。
一方、運動後などにかくべたべたした汗は皮脂線から排泄されたもので、過酸化脂質などの老廃物やコレステロールなどの脂肪分が含まれています。

皮脂線は汗腺よりも身体の奥にあり、名前の通り皮脂を分泌する器官です。分泌された皮脂は肌を覆い、乾燥から守って柔軟に保つ働きがあります。皮脂線から出てくる脂分の多い汗には体内の老廃物が多く含まれ、有害物質を排出(デトックス)する働きがあります。皮脂腺から汗を出すには、通常、30分以上の有酸素運動が必要です。

このように、良い汗をかくことは血行を良くし代謝(※)機能を活性化しますので、美容と健康に役立ちます。

※代謝…食べたものをエネルギーに変えたり、身体の骨や血や肉を作ったり、老廃物(過酸化脂質など)を体外に排出する働き全般のこと。