脂質には、単純脂質(中性脂肪)、複合脂質(リン脂質、糖脂質、リポプロテイン)、誘導脂質(ステロイド、脂溶性ビタミン類、脂肪酸)などの種類がありますが、特に「中性脂肪」のことを、一般的に脂肪と呼びます。

脂肪は、同じ重量の場合、糖質やたんぱく質の2倍以上という、効率の良いエネルギー源です。メタボ(メタボリックシンドローム)などで目の敵にされがちですが、少なければ少ないほど良いというわけではなく、細胞膜・血液・ホルモンなどの原料として使われたり、体温を一定に保つなど、適度な体脂肪は必要です。

また、脂質の構成成分でもある脂肪酸は、血圧調節や、血液凝固の抑制など、さまざまな機能をサポートしています。必須脂肪酸(体内で合成されない脂肪酸)の1つであるリノール酸は、幼児の成長・発育に重要な働きをします。

余分に摂ったエネルギーは脂肪組織で中性脂肪(トリグリセライド)に変換され、皮下や腹腔、筋肉の間の結合組織などに蓄積されます。年を取るにつれ、脂肪のつく場所は変わってきます。皮下脂肪が減少して、皮膚は薄くなり、しわが寄り、もろくなります。反対に、腹部の脂肪が増加し、ウエストはだんだんと寸胴になっていく、といった変化です。

加齢による体形の崩れを食い止めるには、筋肉を府やして基礎代謝を高めることですね。

【参考】
日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要(※PDF)