急に暑くなってきましたね。夏ばてや夏太りをしやすい人は、本格的な夏を迎える前に、コンディションを整えておきましょう!

夏はたくさん汗をかくので痩せやすいように思いますが、気温が高いと体温維持のためにエネルギーを使わないので、基礎代謝量は1年で最も低く、太りやすいのです。

また、暑さのせいで体を動かすことが減って運動不足になることや、食生活が不規則になりがちなこと、ストレス、睡眠不足なども、夏ばてや夏太りの原因となります。

アスリートにとってこわいのは、夏ばてや夏太りが故障などにつながってしまうこと。スポーツは激しい体重移動を伴いますので、無用な「重り」となる脂肪や不必要な筋肉は、できるだけ少ないほうがよいわけです。瞬発力と走パフォーマンスが重要なスプリントや跳躍種目では特に、走能力低下の大きな要因になってしまいます。

夏太りを予防するには、達成可能なパフォーマンスをやや上回る程度の目標を設定し、それに向かって努力を続けることが一番の近道です。例えば陸上競技では、自分と比べて少しだけ速い選手と同等のトレーニングを積むこと、卓球やバドミントンなどでも、少しだけ上手な選手と数多く練習することなどが挙げられます。

時間を決めて、毎日体重を測定することで最低限の体調管理を行うことができ、その日やるべきトレーニングの程度が見えてきます。身体が大きいことが有利に働く競技(相撲、投擲、ラグビー、アメリカンフットボールなど)であっても、体重増加は筋量の増加を伴わなくてはなりません。また逆に、筋量が一定でもその付く部位や体脂肪率によって体調が変化することは言うまでもありません。

全盛期の高橋尚子選手は、強化練習前に体重を5~6㎏増やし、強化練習を行うことによって適正体重に落とすという方法を取っていました。これには、『負荷をかけて強化練習を行う』効果も期待できるわけです。しかし引退前には、強化練習の際に、体重を増やせなくなっていたように思います。その結果、全盛期に比べてかなり細身の姿でレースに出場していました。体重管理はこのように、様々な意味で重要なのです。


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