今年のカロテノイド若手の会は、12月19日(日)に箱根で開催されました。カロテノイド若手の会とは、年に1回、カロテノイドについて研究している大学院生や学生、企業の若手研究者や自称若手(?)研究者らが集まり、専門家の講義や若手同士のディスカションなどを通じてカロテノイド研究の底辺拡大を目指して始められたものです。

私は日本カロテノイド研究会会長として、また若手育成に関する責任者として参加しています。

「カロテノイド若手の会」会場

ここ数日の冷え込みで雪が降るのでは?という点が非常に心配でしたが、当日は穏やかな冬晴れで過ごしやすく、参加者も散歩などを楽しんでいました。

箱根の景色

まず、日本医大の高市真一先生により、「カロテノイド研究の過去・現在・未来」と題する講義があり、今までの研究の成果や残された課題について解り易く話して頂きました。
次いで、以下の2題の基調講義がありました。

  1. 超高速分光とカロテノイド/吉澤雅幸先生(東北大学大学院理学研究科物理学専攻 教授)
  2. 非天然カロテノイド合成経路と「その近所」の進化工学/梅野太輔先生 (千葉大学大学院工学研究科共生応用化学専攻 准教授)

難しいタイトルで想像がつかない?

噛み砕いて言うと、吉澤先生のお話はピコ秒~フェムト秒というごく短い時間のレーザー光照射を様々に工夫し、今まで見ることが出来なかったカロテノイドの状態を観測しようというものでした。この研究は、光合成のメカニズムをさらに詳細に見ることができるだけではなく、将来的に人工光合成などの研究につながるものと期待されます。
梅野先生のお話は、わざと遺伝子を変異させ、天然界にない形のカロテノイドを創造するという途方もない内容でした。通常、カロテノイドは炭素数40のものが主流ですが、炭素数50のカロテノイドが示され、参加者が驚いていました。

津~箱根は往復で約8時間でその後、とんぼ帰りで大学に出勤しました。

疲労対策にアスタキサンチン(カロテノイドの1つ)を飲んでいるとはいえ、さすがに、疲れますね…。

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