一番の理由は強い太陽光線です。地球温暖化やオゾン減少の影響もあり、年間を通して紫外線対策が重要となっています。
オゾンホールの影響を多く受ける豪州などでは、近年、帽子なしでは外出できないほどになっています。真夏の太陽の下で海水浴を楽しむとき、何もケアをしないで砂浜に寝ているとひどい目に会いますよね。

日焼けは、大きく分けて2種類あります。
①肌が黒くなること。これはチロシナーゼという酵素が働いて「メラニン」を皮膚で作ることによって起こります。
②ヒリヒリと皮膚が痛くなる炎症。これが活性酸素、特に一重項酸素によるものです。

我々はこれらを抑えるために、日焼け止めを塗るわけです。一方、魚介類はどうでしょう?

実は魚介類にも同じことが起こります。例えば、養殖マダイの皮は天然マダイよりも黒ずんでいるのですが、これは①によるものです。
マダイは水深100m上の深いところで生息する魚で、通常は太陽光線の影響を受けません。ところが養殖マダイは海の表層にあるイケスで育てられますよね。これはメラニンに蓄積による日焼けなんです。

我々人間でも日焼けが問題になるくらいですから、魚介類にとっては死活問題です。
だから多くの魚の皮はカロテノイドによって色がついています。これは発生する活性酸素、特に一重項酸素を消去し、身体を守るためだと考えられています。

太陽光線は赤道に近づくほど強いですよね。熱帯魚と呼ばれる種類の魚の方が寒いところで生息する魚よりも鮮やかな色をしているのはそのためなのです。


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