筋肉に対するBCAAの働きは?


筋肉の組織は、アクチンとミオシンというタンパク質でできています。これらを構成するアミノ酸で重要なものとして、バリン、ロイシン、イソロイシンという3種類を挙げることができます。これら3つは、BCAA(Branched Chain Amino Acid)と呼ばれます。

激しい運動により、ヒトの身体は不足したエネルギーを補うために、筋肉中のたんぱく質を分解し、アミノ酸を消費します。つまり、激しい運動によって筋肉の組織は消費され、損傷するわけです。

この損傷は、タンパク質を摂取することと休養によって回復します。一方、運動開始前や途中にBCAAを摂取すると、筋肉組織の原料が増え、運動エネルギーとして活用でき、筋肉の損傷を抑え、かつ体内のエネルギー源の補給にもなります。また、運動している間の筋肉の疲労を軽減させることも期待できます。

これらの効果は、グルタミンとの併用でより効果的です。スポーツの直後や睡眠前にBCAAとグルタミンを補給すると、傷んだ筋肉のすばやい回復、筋肉痛の軽減などが期待できます。

(幹 渉)



:: 関連情報 ::

  1. 筋力増強に役立つサプリメントは?
  2. アミノ酸摂取のメリットは?
  3. 超回復と練習量は比例しますか?
  4. アスリートが健康的に増重するための運動・栄養は?
  5. 試合に向けてのサプリメントの活用法は?/幹 渉

タグ: , , , , , ,

コメントは受け付けていません。