放射能による健康被害に対するアスタキサンチンの効用


このたびの震災により、福島県および周辺地域にお住まいの皆さまは
放射能による健康被害に対して、心を痛めていらっしゃることと思います。

実は、十数年前の私の研究で、ラットを用いた放射線の被曝に対する
抗酸化剤の効果に関するものがあります。

その研究の概要は以下の通りです。

ラットに3日間、アスタキサンチン、エラグ酸(ポリフェノールの一種)
あるいはビタミンEを食べさせ、その後、約10シーベルトの
ガンマ線(コバルト60)を照射しました。

その結果、通常の餌料を食べたラットは、血液、脳、肝臓、腎臓、脾臓などで
脂質の過酸化が認められました。
例えば肝臓では約2倍、脳では約1.5倍の量の過酸化脂質が検出されました。
一方、抗酸化剤を食べたラットでは、明らかに脂質の過酸化が抑制されました。
特にアスタキサンチンで、その効果が強く見られました。

I. Nishigaki, A. A. Dmitrovskii, W. Miki & K. Yagi (1994)
Suppressive effect of astaxanthin on lipid peroxidation induced in rats.
J. Clin. Biochem. Nutr., 16, 161-166.

今回の福島の原発事故に、直接どうのこうのということはありませんが、
カロテノイドやポリフェノール等の抗酸化剤を摂取することで、少しでも
お役に立てればと思い、ご紹介いたします。

(幹 渉)



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