カーボ(ン)ローディング(グリコーゲンローディング)とは、炭水化物(糖質・デンプン)主体の食事をしてエネルギー源であるグリコーゲンを体内に最大限に貯めておくことを言います。この結果、運動中にエネルギー切れを起こしにくくなり、その分長く動くことが可能となります。
マラソンやトライアスロンなど持久系のスポーツをする人にとっては、エネルギー切れを起こさず血糖値をキープすることが大切ですね。それには、肝グリコーゲンが重要です。一方、無酸素運動の比率の高い種目(短距離、跳躍など)の選手にとっては筋グリコーゲンの蓄積が重要で、それにより瞬発力のアップが見込めます。
具体的には、試合の3日程前から炭水化物の摂取量を2倍程度に増やします。適切に行うことで、普段のグリコーゲン貯蔵量の5割増程度が実現できます。
試合当日におすすめの栄養成分は、筋肉繊維損傷の予防と速やかな回復、ハリ予防に役立つグルタミンとBCAAです。スプリント系のアスリートはクレアチンを併用することで、瞬発力の向上に役立ちます。
(幹 渉)
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