人間は安静時、1回の呼吸で約1リットルの空気を吸っています。そのうちの約200ミリリットルが酸素、さらにこのうちの2~3%が、体内で活性酸素に変わります。すなわち、1回の呼吸で4~6ミリリットルの活性酸素が体内で発生しているわけです。
活性酸素には、狭義でいうと4種類があります。一重項酸素、スーパーオキシド、過酸化水素およびヒドロキシルラジカルです。活性酸素は、過酸化水素(安定だが、体内では容易にヒドロキシルラジカルに変換される)を除き、寿命はスーパーオキシドで約1/100万秒、ヒドロキシルラジカルで約1/1兆秒、一重項酸素は何と約1/1京秒と極めて短く、そのまま水や普通の形の酸素に戻ります。
また、一部はビタミンCやSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)と呼ばれる酵素の力で、同じく水や普通の酸素に戻ります。ごく一部の過剰な活性酸素が身体に傷害を与えるのです。
(幹 渉)
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