アスタキサンチンの原料は?


人間の口に直接入る食べものでいえば、エビやカニ、イクラやベニザケなどが有名です。
しかし、動物はアスタキサンチンなどのカロテノイド色素を体内でつくることはできません。アスタキサンチンやその原料でもあるβ-カロテンなどをつくるのは植物や微生物なのです。

エビやカニはアスタキサンチンなどを身体に貯めている動物プランクトンを食べ、体内に貯めます。実は、動物プランクトンもアスタキサンチンをつくる能力がなく、植物プランクトンを食べ、β-カロテンを体内でアスタキサンチンに変換してためているのです。これらの食物連鎖によって、アスタキサンチンはエビやカニに貯められているのですね。
代表的な動物プランクトンとしてナンキョクオキアミを挙げることができます。ナンキョクオキアミにはアスタキサンチンとともに、EPAやDHA、リン脂質などが豊富に含まれています。実はこのナンキョクオキアミ、大型のクジラであるナガスクジラやザトウクジラの主要な餌でもあるのです。以前、『くじらの元気』というネーミングでアスタキサンチンを主成分とするサプリメントの発売を計画したことがありました(笑)。

なお、サプリメントなどの原料として用いられているアスタキサンチンは、主に植物プランクトンでクロレラの仲間である『ヘマトコッカス』からつくられています。この他、赤色酵母『ファフィア』、ナンキョクオキアミなどがアスタキサンチンの原料となっています。
(幹 渉)

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